絶対にしておきたいMacBookの外部ディスクとバックアップ設定

Macには「Time Machine」という強力なバックアップアプリがあります。

これを有効に活用するには外部ディスクを使うことになります。

ここでは、外部ディスクの活用方法とTime Machineの機能についてお伝えします。




MacBookの外部ディスクは何を使うのがいいのか?

外部ディスクには「ハードディスクドライブ」と「ソリットステートドライブ」という二種類のドライブを利用できます。

それぞれ特徴があり用途に合わせて選択します。

外部ディスク
ハードディスクドライブ(HDD):転送速度は遅いが容量が大きい
ソリットステートドライブ(SSD):容量は少ないが転送速度はとても速い

筆者としてはSSDをおすすめします。
外付けのSSDを使うことで、内部ディスクと同じくらいの転送速度が出ます。
「Time Machine」で復旧する時間も大幅に短縮できます。
そして近年、容量あたりの単価が安くなってきているところです。

このような「SATA/USB変換ケーブル」を使うと良いでしょう。

SATA/USB変換ケーブル

このケーブルを使えば、安い価格で売られている内部ディスク用SSDを外付けドライブとして使えます。

SSD

SSDはHDDに比べて扱い安く、壊れにくい特徴もあります。
内部ディスク用SSDを外付けで使っても問題ありません。
内部ディスク用SSDの安い物なら240GBで5,000円ほど(2019年5月)です。
足りなくなれば買い足すこともできるようになります。

SATA接続のSSDを購入しましょう。
より高速なM.2接続のSSDはアダプタに接続できません。
MacBookのモデルが新しい場合は、USB-C接続である必要がありますので変換ケーブルをよく確認してください。

変換ケーブル(アダプタ)
MacBookのモデルが古い場合:SATA/USB3.0変換ケーブル
MacBookのモデルが新しい場合:SATA/USB-C変換ケーブル

USB-Cはこれまでの四角いUSBとは異なり、楕円形をしているので見てわかると思います。

USB-C

MacBook外部ディスクの表示を設定する

外部ディスクを接続していると、このようにデスクトップに表示されるため少々じゃまです。

デスクトップ

この表示を消すには、「Finder」を開き、メニューから「環境設定」をクリックします。

メニュー

「デスクトップに表示する項目」から「外部ディスク」のチェックを外します。

デスクトップ表示

これでデスクトップがすっきりします。

デスクトップ

その代わり、「サイドバー」の項目に「外部ディスク」のチェックを入れておきます。

サイドバー表示設定

こうすることで、サイドバーに外部ディスクが表示され、取り外しもここからできるようになります。

Finder画面

MacBookの外部ディスクにバックアップを設定する

外付けドライブを用意できたら、「Time Machine」を使ってバックアップを設定しましょう。
思わぬ原因でファイルが使えなくなることがあります。
MacBookが起動できなくなることもあるでしょう。
そのためにはバックアップを設定しておくことが重要です。

まず、バックアップ用の外部ディスクを設定します。
「Launchpad」を開きます。

LaunchPad

「その他」を開きます。

その他

ここに「ディスクユーティリティ」があるので開きます。

ディスクユーティリティ

「ディスクユーティリティ」の画面で外部ディスクを選択して「パーティションを作成」をクリックします。

パーティション作成

「ボリュームを追加」をクリックします。

ボリュームを追加

わかりやすい名前をつけて、「容量のオプション」をクリックします。

容量のオプション

Time Machineバックアップはどんどんと容量を使っていきますので、容量を決めておきます。
128GBモデルのMacBookでしたら100GBくらいで充分でしょう。
残りは外部ディスクとして別の目的に使えます。

容量の制限

容量を決めて「OK」をクリックしたら「追加」をクリックします。

ボリューム追加

これで100GBのパーティションができました。

パーティション

パーティションを作成すると「Time Machineバックアップのディスクとして使いますか?」と表示されることがあります。
その場合は表示に従って、バックアップとして使いましょう。

パーティションとは?
パーティションとはディスクの容量に「仕切り」を作るものです。
240GBの部屋があるとしたら、上記の手順で「140GBの部屋」と「100GBの部屋」にパーティションを仕切っています。
新しく作ったパーティションがTime Machineバックアップ領域として設定されたら以下の手順を実行してください。

「りんごメニュー」から「システム環境設定」を開きます。

メニュー

「Time Machine」をクリックします。

Time Machine

「バックアップを自動作成」にチェックが入っていることを確認して、バックアップが取られていることを確認してください。

バックアップ自動作成

次項でバックアップの戻し方を説明します。

新しく作ったパーティションがTime Machineバックアップ領域として設定されなければ以下の手順を実行してください。

「りんごメニュー」から「システム環境設定」を開きます。

メニュー

「Time Machine」をクリックします。

Time Machine

「バックアップディスクを選択」をクリックします。

バックアップディスクを選択

先ほど作成したパーティション(ディスク)を選択して、「ディスクを使用」をクリックします。

パーティション選択

すると、バックアップが自動的に開始されます。

バックアップ開始

MacBookの外部ディスクからバックアップを復元する

Time Machineでバックアップを取っていれば、問題が発生したときに復元することが可能です。
以下では、個別にファイルやフォルダを復元する場合と、システム全体を復元する場合のふたつの方法をご紹介します。

個別のファイルやフォルダをバックアップから復元する場合

誤って消してしまったファイルやフォルダを復元するためには、バックアップを取ったディスクを接続します。
そして「Launchpad」を開きます。

Launchpad

「その他」を開きます。

その他

ここに「Time Machine」があるので開きます。

Time Machine

するとTime Machineの画面になります。
ファイルが残っているバックアップの時点をクリックします。

巻き戻し

その時点で、普通のFinderの操作と同じようにファイルを探します。
例えばミュージックフォルダの音源を消してしまった場合、そのファイルを選択して「復元」をクリックします。

ファイル復元

これでファイルが復元されます。

MacBookのシステムをバックアップから復元する場合

Macが起動できなくなったなど、障害が発生した場合には、バックアップからの復元をすることで直ることがあります。

バックアップから復元するには、電源を入れた食後に「command + R」を押し続けます。
ロゴが表示されたら手をはなします。

Appleロゴ

こうすることでリカバリモードで起動されます。
メニューから「Time Machineバックアップから復元」をクリックします。

リカバリモード

あとは指示にしたがってバックアップの回復をしてください。

バックアップから復元

Time Machineバックアップを使ってMacの移行はできる?

Macを新たに設定するときに、Time Machineバックアップを使って移行するオプションがあります。
しかしこれはほとんどの場合うまくいきません
なぜなら、バックアップを使った移行は、初期インストールされているOSが同じという制限があるからです。

macOSは基本的に毎年バージョンアップされます。
去年のMacBookのmacOSと今年のMacBookのmacOSは違うので、この時点でTime Machineバックアップを使った移行はできません。
ただし、Time Machineのバックアップは基本的にファイルを全てコピーしているだけなので、Finderを使って中身を見ることができます。

Time Machineバックアップ

つまり、手動ならデータの移行はできるということになります。

MacBookの外部ディスクとバックアップで快適な環境を維持する

ご紹介したように、外部ディスクにSSDを使うことで、緊急時の復旧が速くなるだけでなく、データの移行も速くなります。
外部ディスクの余った容量は動画などの大量なデータを保存するのにも使えます。
SSDの外部ディスクなら、3Dのゲームも動くくらい転送速度は速いものです。
ぜひ検討してみてください。

MacBookを活用するにあたって、優れたトラックパッドは便利に使えます。
これを設定することで作業の効率化ができます。
こちらの記事を参考にしてみてください。

絶対にやっておきたいMacbookのトラックパッド・マウス設定

2019.04.28

MacBookのトラックパッドがテンキーに!「Nums」体験レビュー

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またディスプレイを設定することでも作業の効率が上がります。
こちらの記事で解説しています。

絶対にやっておきたいMacBookのディスプレイと電源の初期設定

2019.05.02

MacBookはiPhoneと組み合わせることで、より便利になります。
その辺りはこちらの記事にまとめましたのでご覧ください。

Wi-Fiを使ってiPhoneとMacでインターネットを共有する方法

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パスワード忘れた?MacとiPhoneでWi-Fiのパスワードを調べる

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かんきち

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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ABOUTこの記事をかいた人

別野タクヤ

通信事業者のネットワークエンジニアとサービスクリエーションに従事した後、フリーランスの道へ。ライターとしての活動のほかYouTubeの企画・制作も。人生はMacとiPhoneとVespaで出来ている。