光コラボにすると料金が安くなると思っている人が多いですよね。
たしかに、フレッツ光から光コラボに代えるだけ基本料金が安くなることもあります。それだけでなくキャッシュバックが貰えたり、スマホとネット回線と合わせることでスマホ代が割引されるなど多くのメリットがあるのは間違いないです。
「月額が安くなって、スマホ代も割引、キャッシュバックまで貰えるなんてメリットしかないじゃん」
と思うかもしれませんが光コラボにもデメリットがあります。そのデメリットを知らずに光コラボへ乗りかえてしまうと後から後悔するかもしれません。
この記事では光コラボに乗り換える際に知っておいてほしい9つのデメリットとその対処法について分かりやすく解説します。
デメリットを知るために光コラボの仕組みを知っておこう
光コラボは、NTT東、西日本が提供しているフレッツ光の回線を使ったサービスです。
つまり、大元はフレッツ光です。それをドコモやソフトバンク、ソネット、nifty、OCNなどのキャリア、プロバイダが借り受けてネット回線のサービスを提供しています。
各社独自のサービス(スマホ割やキャッシュバックなど)を付与することで、フレッツ光よりもお得に使えるようにしたのが光コラボです。
光コラボにするメリットは多い
フレッツ光の場合、基本料金だけで5,700円でそれに加えて500円~1,000円のプロバイダ料金がかかるため月額にすると6,000円ほどかかります。
にねん割やギガ推し割などのキャンペーンを使ってもどんなに安くしても5,100円以上が限界です。
これを光コラボにするだけで基本料金が500円~1,000円安くなったり、スマホ割がついてスマホ1回線につき1,000円の割引が適用されるなど通信費の節約ができます。
また、キャッシュバックを行っているところも多く、フレッツ光を使っている場合は工事が不要ですぐ乗り換えられるのも大きなメリットです。
フレッツ光からフレッツ光以外のネット回線にしようとすると、申し込みから開通まで早くても1ヵ月ほどかかります。3月~5月までの時期は混雑しているので3ヵ月以上かかることも…。
それがフレッツ光を使って入れば工事も不要で、解約時に発生する違約金もかかりません。
簡単に光コラボにするメリットをまとめるとこんな感じです。
- 基本料金が安くなる
- スマホ割が適用される
- キャッシュバックがついてくる
- 工事不要・工事料金不要
(フレッツ光を使用している場合のみ) - 解約料がかからない
それと光コラボは、プロバイダ料金もセットになっていることがほとんどです。支払いも一本化できて楽というメリットもあります。
フレッツ光を使っていない人でも光コラボにするメリットは大きい
光コラボというと、フレッツ光を使っていないと恩恵がないと勘違いする人がいますが、全然そんなことありません。
むしろ使っていない人の方がメリットが多いです。
主なメリットはこちら
- キャッシュバックの金額が大きい
- 工事費も実質無料になる
フレッツ光から光コラボに乗り換えるときのキャッシュバックは、3,000円~10,000円程度です。ですが、新規で光コラボに申し込むと20,000円~40,000円と金額が4倍以上になることもあります。
また、フレッツ光では毎月かかっていた工事費も割引やキャンペーンなどで実質無料になる光コラボも多いです。
これだけメリットがあるとデメリットなんて無いのでは?と思うかもしれませんね。ですが、光コラボのデメリットもきちんとあります。
デメリットを知っておかないと光コラボにして後悔する
回線とプロバイダ料金の支払いが一本化される、毎月の料金が安くなる、などのメリットの多い光コラボですが、少なからずデメリットもあります。
光コラボを契約して「やめておけば良かった」と後悔しないようにデメリットもきちんと知っておきましょう。
料金がまったく安くならないこともある
光コラボを提供している業者がすべて基本料金が安いわけではないです。
それどころか高くなるケースもあります。
フレッツ光の基本料金は、NTT東日本が5,700円でNTT西日本が5400円で長期契約の割引やキャンペーンを適用させると安くても5,000円台前半です。
下記の表が光コラボの主要10社の料金表になります。
光コラボ | 月額 |
---|---|
ソネット光 | 3,700円 |
BIGLOBE光 | 5,180円 |
OCN光 | 5,100円 |
ドコモ光 | 5,200円 |
ソフトバンク光 | 5,200円 |
DMM光 | 4,820円 |
@nifty光 | 5,200円 |
ぷらら光 | 4,800円 |
楽天ひかり | 4,800円 |
エキサイト光 | 4,360円 |
ドコモ光やソフトバンク光は、基本料金がフレッツ光と変わらなくてもスマホ割があるのでお得ですが、@nifty光やOCN光、BIGLOBE光はフレッツ光と比較してはあまり金額に差がありません。
もちろんキャッシュバックがあるとしても転用の場合は、3,000円~10,000円程度なので乗り換え時にかかる事務手数料で相殺されてしまいます。
また、マンションタイプの場合、フレッツ光では建物の規模や契約者数によって金額が異なります。NTT東日本では16世帯以上が契約していれば3,350円、8世帯以上が契約すれば3,750円。4世帯以上で4,350円と段階に分けて割引が適用されます。
一方光コラボは、マンションタイプの場合戸建てに比べて500円~1,000円程度基本料金が安くなる程度です。マンションの規模や契約世帯数によって安くなることが少ないので、マンションタイプの方は注意しましょう。
▶ 参考:結局おすすめはどこ?光コラボを提供している10社を徹底比較
フレッツ光以外のネット回線の方が断然お得!
ネット回線=フレッツ光と思っている人が多いですが、今はauひかりやNURO光など沢山のネット回線があります。
フレッツ光も良いネット回線ですが、関東や関西、東海にお住まいの人であればNURO光の方がおすすめです。
NURO光は、下り2Gbpsとフレッツ光の2倍の速度です。さらに、基本料金も戸建てで4,743円と安くキャッシュバックも30,000円以上と高額です。
▶ 参考:超高速回線NURO光のメリット・デメリットを調査してみた
ソフトバンクのスマホのお持ち方はおうち割も適用されるのでスマホ代が毎月最大1,000円割引されます。
関東や関西、東海以外の人はauひかりがおすすめです。
auひかりは、NURO光よりもさらに速い下り最大10Gbpsプランと5Gbpsプランがあります。
さらに、auのスマホをお持ちだとスマホ代が毎月最大2,000円割引されるauスマートバリューが適用されます。
auのスマホをお持ちの方は光コラボよりauひかりの方が断然お得です。
▶ 参考:auひかりでスマートバリューを適用する条件と割引金額まとめ
使っているスマホと同じネット回線を選ぶのが安く利用するためのコツです!
契約期間の縛りが延長される
スマホやケータイと同じようにフレッツ光にも契約の縛りがあり、大体2年~3年周期で契約が更新されています。
それが光コラボにすることで再契約となるため縛りの期間が延長されることになります。
仮に2年契約で1年フレッツ光を使っていたら、契約期間はあと残り1年です。ですが、そのタイミングで光コラボにするとそこから2年、場合によっては3年の契約期間が延びます。
契約期間は、光コラボを提供しているサービス元によって異なりますが、最低でも2年間の縛りは覚悟しておきましょう。
どうしても複数年契約が嫌な人は、excite光がおすすめです。
こちらはいつでも解約ができる珍しい光コラボです。
最低利用期間、解約手数料もなくいつやめても自由なネット回線です。また基本料金も安く業界最安水準なのも魅力な光コラボです。
回線速度が遅くなることがある
光コラボでは「フレッツ光の回線をそのまま利用するので品質や性能は同じ」とよく謳い文句のように宣伝しています。
ですが実際は、光コラボにして回線速度が遅くなったという人も多いです。
うちのドコモ光やっぱクソ遅いわ
近々もうフレッツに戻そう、もう金輪際光コラボとは関わりたくない— 伊月* (@fk_itsuki) 2018年4月4日
その原因は、プロバイダにあります。
必ずしも遅くなるというわけではありませんが、速度低下を懸念されるなら新しいインターネット接続方法、v6プラスのある光コラボにしましょう。
▶ 参考:ネット回線の速度が50Mbps以下の方に試して欲しいv6プラス
光コラボにするとフレッツ光に戻れない
光コラボにして速度が遅い!やっぱりフレッツ光に戻したい!そう思っても戻すことはできません。
ちなみに光コラボにしてすぐにフレッツ光に戻す場合は、解約手続きを行います。
それからフレッツ光に新規で契約する手順になりますが、解約金が発生するのと固定電話を使っている場合同じ番号を引き継げないデメリットがあります。
工事費がかかる場合がある
フレッツ光から光コラボへ乗り換える際は、基本的には工事を行いません。ですが、フレッツ光の配線方式やプランを変更する際、別途で工事が必要になることがあります。
光回線というと1Gbpsの速度が当たり前ですが、フレッツ光には100Mbpsのプランもあります。そのため光コラボにして1Gbpsを使いたいとなったら回線の工事が必要です。
それとマンションタイプでは、配線方式の切り替えを行う場合工事が必要となります。
ただ、こういった工事は稀です。とはいえ工事費がかかるか心配な人はサービス元のサポートフォームなどに問い合わせしてみましょう。
悪質な勧誘や営業をする代理店が多い
光コラボを営業している代理店は多くあります。
しかし、残念ながら悪質な代理店が後を絶ちません。特に電話勧誘や訪問営業では悪質な代理店が目立ちます。
「安くなりますよ」「キャッシュバック沢山もらえますよ」と言葉巧みに営業を行い、いざ契約してみたら不要なオプションが沢山ついて料金が割高になってしまったり、キャッシュバックを受け取るための条件が厳しくて貰えなかった…などの被害が多発しています。
このような被害に合わないためにも光コラボの申し込みはネット経由で行いましょう。
下記の記事では光コラボを提供している優良な10社を比較しています。良い条件のサービスを選んでください。
▶ 参考:結局おすすめはどこ?光コラボを提供している10社を徹底比較
プロバイダの違約金が発生する
フレッツ光から光コラボへ乗り換える際は、回線の違約金はかかりません。
ですが、契約しているプロバイダの違約金は発生します。
違約金の金額は5,000円~10,000円が一般的です。
違約金が1,000円未満であれば諦めもつきますが、10,000円となるとキャッシュバックよりも高い可能性があります。
スマホなどと同じようにプロバイダも更新月の解約であれば、違約金は発生しません。また、長く使っていると違約金が安くなっていることもあります。
光コラボに乗り換える前に、プロバイダに問い合わせて違約金を確認しておきましょう。
転用の際手続きが面倒
光コラボに乗り換えることを転用と言います。転用するためには「転用承諾番号」が必要でこれは自分で取得しないといけません。
取得方法は公式サイトもしくは電話で問い合わせるだけですが、これが意外と手間です。
まず、用意するものがこちら
- お客さまID、ひかり電話番号もしくはご契約者さまの連絡先電話番号
- ご契約者様名
- フレッツ光ご利用場所住所
- フレッツ光ご利用料金のお支払い方法
これがないと転用承諾番号の取得ができません。
次にNTT東日本、西日本の公式サイト、もしくはサポート窓口に問い合わせします。
- NTT東日本
公式サイト:https://flets.com/
電話:0120-140-202 - NTT西日本
公式サイト:http://flets-w.com/
電話:0120-553-104
電話での問い合わせは17時までなので時間にご注意ください。また、電話の場合は時間帯によっては混雑してしまい繋がりにくい状況もあるので余裕を持って問い合わせするようにしましょう。
まとめ 光コラボはデメリットもあるがメリットも大きい
光コラボにすることでデメリットもありますが、結果的にはメリットの方が大きくなります。
ただし、光コラボであればどこでも良いわけではありません。フレッツ光と比較してもまったく料金が変わらないところも沢山あるので注意しましょう。
光コラボを選ぶときのポイントはこちらです。
- 今までの料金よりも安い
- スマホ割や月額料金の割引がある
- キャッシュバックが貰える
ドコモ光やソフトバンク光などは、基本料金はフレッツ光とそこまで変わりませんがスマホ割引が大きいのでスマホをお持ちの方にはおすすめです。
ドコモユーザーならドコモ光、ソフトバンクユーザーならソフトバンク光というようにスマホとネット回線を合わせると割引が受けられます。
また、auユーザーの方はauひかりがおすすめです。ただ、auひかりはフレッツ光の回線を使っていないので光コラボではありません。なのでフレッツ光に契約している場合は、一旦解約してからauひかりに申し込む必要があります。
ちょっと面倒かもしれませんが、auのスマホ割は1回線につき最大2,000円スマホ代が割引されます。家族で4台auスマホをお持ちの場合、4×2,000円で毎月8,000円の通信費を節約できる大きなメリットがあります。
キャッシュバックについてですが、新規契約では20,000円~40,000円と大きな金額になりますが、転用の場合3,000円~10,000円ほどです。それとキャッシュバックが貰える条件もしっかり把握しておきましょう。
▶ 参考:auひかりのキャッシュバック比較ランキング《現金還元保証》
貰える条件や期間など各社異なります。「期限が切れてキャッシュバックが貰えなかった」という人も沢山いるので注意してください。
光コラボにすることで沢山のメリットがあります。フレッツ光を使い続けるよりも安いですし、特典や割引も多く通信費の節約にもなります。
ですが、安易に業者を決めたりするとデメリットの方が多くなってしまうことがあるので気を付けましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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