なにここのカフェ、Wi-Fiの電波入らないんだけど・・・
せっかくモバイルWi-Fiルーターを持ち歩いているのに、出先のカフェで使おうと思ったら電波が弱くてネットに繋がらない・・・なんて事になったら悲しいですよね。
モバイルWi-Fiで1番人気の「WiMAX」は、エリアも広く高速ですが若干建物内の電波が弱いという弱点があります。
それでも速度は光回線にも迫るほど速いですし、繋がる場所では最強のモバイルWi-Fiルーターという呼び声が高いため人気です。
エリア内であれば、建物内でも普通にネットに接続できる場所が多いですし。
ただし、室内でも途切れない安定したWi-Fiを使いたいというのであれば、今回ご紹介する「603HW」が最もおすすめです。
なぜおすすめなのか、どうしてWiMAXと同じモバイルWi-Fiなのに建物内でも電波が強いのか。
その理由を分かりやすくまとめて解説していきます。
仕事やプライベートで外でWi-Fiを使いたい
建物内で電波が強くて使い放題のWi-Fiを探している
そんなあなたにはぴったりのモバイルWi-Fiルーターなので、今日はその特徴や魅力をしっかり覚えて帰ってくださいね。
それでは進めてまいります。
もくじ
モバイルWi-Fiが建物内でつながりにくいと言われる理由
持ち歩きWiFiが圏外とか棒が2本になったりして不便w
— じはし (@jihashi39201111) 2018年2月13日
モバイルWi-Fiルーターは屋外では繋がりやすいけど、建物の中では電波が弱いというイメージを持っている人は多いです。
実際、スマホなどで使われる電波の周波数と、Wi-Fiルーターで使われる周波数は別のもので、それぞれに周波数の特徴があります。
まずは簡単に電波(周波数)の違いについて確認してみましょう。
スマホのモバイルデータ通信に使われる周波数(FDD-LTE)
大手キャリア3社のドコモ、au、ソフトバンクがスマホ用に提供している電波は「FDD-LTE」というもので、4GLTEとかXiなんかがこれ。
周波数が低い電波で800~900メガヘルツの「プラチナバンド(価値の高い周波数)」とも呼ばれます。
価値が高いと言われる理由は、障害物(建物など)を回りこめる直進力の弱い周波数なので、どこにいても電波が繋がりやすいという特性を持つからです。
モバイルWi-Fiルーターの通信に使われる周波数(TDD-LTE)
WiMAXやY!mobileなどのモバイルWi-Fiルーターで使われる電波は「TDD-LTE」というもので、同じLTEでもスマホのものとはちょっと違います。
周波数は高い2.5GHzを使い、直進的で速度が速く、大容量のデータ通信にも有利です。
ただし、直進的なので障害物(建物など)にぶつかると跳ね返ってしまい、低周波数のように建物内部まで回りこんで入ってくるのが苦手なのが特徴です。
これが一般的にWi-Fiルーターの電波が建物内にいると圏外になりやすいというイメージを持たれる理由です。
上記のTDD-LTEには、無線通信が進化したLTEと、PHSが進化したLTEの2種類が存在します。
PHSから進化したLTEの方が無線型に比べて室内でも繋がりやすい傾向があります。
WiMAXとY!mobile・Yahoo!Wi-Fiの電波の違い
周波数の話を理解できたところで、WiMAXとY!mobile、Yahoo!Wi-Fiとの電波の違いを見てみましょう。
WiMAX | WiMAX2+の周波数:2.5ギガヘルツ 4G LTE(au):800メガヘルツ |
---|---|
Y!mobile、Yahoo!Wi-Fi | AXGP/TDD-LTE:2.5ギガヘルツ 4G LTE(Softbank):900メガヘルツ |
この図のように、見た目はあんまり変わりません。
WiMAXの方はauの4GLTEを、Y!mobileとYahoo!Wi-FiはSoftbankの4GLTEを、1カ月に7GB使うと速度制限にかかります。
2.5ギガヘルツの電波の方は使い放題なので、使う環境によって使い分けると良いでしょう。
WiMAXとY!mobile、Yahoo!Wi-Fiで大きく違うのは、上記で少し書いた「無線通信からの進化」か「PHSからの進化」かという部分です。
800~900メガヘルツのプラチナバンドと比べれば障害物に弱いですが、Y!mobileとYahoo!Wi-Fiの電波はPHSが繋がっていたような場所であれば問題なく利用できます。
反面、WiMAXはエリアの広さと速度の速さで勝っていますので、普段利用する場所(室内、屋外含めて)でWiMAXが利用できるのであれば、こちらの方が速度も通信も安定します。
WiMAXの電波は入らなかったけど、Y!mobileやYahoo!Wi-Fiなら使える!というケースも多々あるので、室内で安定したWi-Fiを使いたければY!mobile、Yahoo!Wi-Fiがおすすめです。
以下のキャンペーンサイトを利用すれば、20日間の解約保証が付きます。
もし契約して電波が入らないことが判明した場合は、解約金が掛からずに契約をキャンセルできます。
※20日間キャンセル保証あり
この2つ、名前が似ていて電波も全く同じなのでややこしいですが、使い心地に関してはほぼ同じサービスと思っておいて大丈夫です。
ワイモバイルの方はイーモバイルとウィルコムが合体して作られたサービスで、Yahoo!Wi-Fiはヤフーが提供しているサービス。
どちらもソフトバンクの子会社として同じサービスを提供していますが、Yahoo!Wi-Fiの方はYahoo!の会員になると割引があるため、ワイモバイルよりも安いです。
今回ご紹介したい機種603HWはどちらからも発売していますので、安く手に入るYahoo!Wi-Fiの方を選ぶのがおすすめです。
豆知識:今あなたが接続している電波の周波数を調べる方法
かなりマニアックな方法ですが、今自分が接続している周波数を調べる方法があります。
スマホの電話をかける画面を開いて「*3001#12345#*」と入力して通話ボタンを押してください。
出てきた「Field Test」という画面の中の「Serving Cell Info」を選択して、上から2番目の「Freq Band Indicator」と書かれた部分の数字が現在接続されている周波数です。
数字 | 周波数 |
---|---|
1 | 2.1GHz |
3 | 1.7GHz |
8 | 900MHz |
18 | 800MHz |
21 | 1.5GHz |
28 | 700MHz |
41 | 2.5GHz |
裏ワザっぽくてなんだかカッコイイので、気になったときや暇つぶしなどでご利用ください。
普段電話をするときに使う、ごく普通の通話画面から「*3001#12345#*」を入力して通話ボタンを押します。
この画面が出てきたら、上から3番目の項目「Serving Cell Info」を選択します。
上から2番目の項目「Freq Band Indicator」の右側に書いてある数字が現在接続されている周波数を表しています。
上記の表の数字と照らし合わせてみてください。
Y!mobile、Yahoo!Wi-Fiの603HWが建物内で強いのは複数の電波を使えるから
では、今回のおすすめ端末「603HW」の電波が繋がりやすく安定している理由について見ていきます。
まず1つ目の理由はSoftbankのプラチナバンド(900MHz)を使えるため、Softbankのスマホが使える場所であれば快適に電波が通じます。
ただしこちらは上でも書いた通り「1カ月で7GBまで」しか使えないので、使い過ぎは禁物です。
603HWは複数のギガヘルツ(GHz)を自動で切り替えてくれる
603HWはプラチナバンド以外にも1.7GHz、2.1GHz、2.5GHz、3.5GHzの電波を使い分けてくれる上、PHSが進化した周波数のためWiMAXと比べて建物内でも繋がりやすい傾向にあります。
複数の周波数の電波を同時に使って通信速度を上げる「キャリアアグリゲーション」にも対応しているので、最大で612Mbpsの高速通信が可能です。
また、Massive MIMOという「1人1人に専用の電波を割り当てる技術」により、繁華街などの人が密集して混雑している場所でも遅延しにくく快適な状態で使えます。
速度とエリアはWiMAXの方が有利
建物内ではWiMAXよりも繋がりやすい603HWですが、エリアの広さと速度ではWiMAXに軍配が上がります。
603HWの対象エリア
※青い部分が「使い放題(アドバンスモード)対応エリア」です。(赤はSoftbankの4GLTE)
WiMAXの対象エリア
ピンクの部分全てでWiMAX2+が使えて、さらにauの4GLTEのエリアも利用可能です。
最大速度は604HWが612Mbpsなのに対して
WiMAXの最新機種W05が758Mbpsです。
こちらの数字はあくまで理論値なので、実際にはここまで速度が出ることはありませんが、双方「普通にネットを使う上で不自由しない速度」と考えて問題ありません。
アドバンスモードならWiMAXと同じ「容量上限なしで使い放題」
603HWを契約する際に「アドバンスオプション」をつければ、上記の対象エリア(青い部分)ではデータ上限なしの使い放題になります。
これは、WiMAXの使い放題と同じものなので、ネットをたっぷり使いたい場合や、スマホのデータ通信費を節約したいときには非常に有効です。
オプション料金月額684円(税別)で加入できるオプションを付けると使うことのできる、603HWの使い放題モードです。
通信方式はAXGP/TDD-LTEで、周波数は2.5ギガヘルツ。
エリアはWiMAXに比べて狭いものの、室内でも比較的電波が強いのでエリア内に住んでいて、カフェなどでよくモバイルWi-Fiを使うという人に特におすすめのモードです。
603HWの通信速度制限について
603HWの速度制限についてもWiMAXと同じです。
3日間で10GBの通信を超えると、超過した日の次の日の18時から翌1時までの7時間の間、速度が制限されます。
制限中の速度も約1Mbps(YouTubeの標準画質が普通に視聴できる速度)なので、WiMAXと同じ。
制限中は無理して使い続けるのではなく、一度利用をやめて1日~2日放置しておく方が良いでしょう。
603HWの価格と購入方法
603HWはYahoo!Wi-Fiの公式キャンペーンページからの申し込みで月額3,696円+アドバンスオプション3カ月無料の特典付きで購入できます。(端末代は無料になります)
ワイモバイルの通常ページから購入をすると、端末一括購入で41,400円、分割購入で端末代込みの月額4,729円するので、Yahoo!Wi-Fiのキャンペーンを通じて購入した方が安くてお得です。
Yahoo!Wi-Fiの月額料金については、以下の詳細記事でまとめていますので合わせてご覧いただくと分かりやすいかと思います。
建物内でも強いモバイルWi-Fi「603HW」を安く手に入れるには以下のサイトをご利用ください。
プランやエリア、端末のスペックも詳しく見れます。
無料でアドバンスオプションを試せる(3カ月)
Yahoo!Wi-Fiの603HW実機レビュー
というわけで、603HWの実機レビューをしてみます。
603HWはマットな色合いと手触りの良い質感で持ちやすく、つるつるしていないのでするりと手から滑り落ちにくい手触りに仕上がっています。
左側がYahoo!Wi-Fiの603HWです。
右側がWiMAXのWX03ですが、本体の大きさは大差ありません。
並べてみるとほんの少しだけ603HWの方が厚みがあるのが分かります。
基本的にモバイルWi-Fiルーターはバッグの中に入れっぱなしにして使うので、この程度の大きさはほとんど気になりません。
また、液晶画面の色合いもハッキリしていて見やすく、タッチしたときの反応も良いので操作しやすいです。
メニュー画面はシンプルで非常に分かりやすく、ここから通常モードやアドバンスモードの切り替えができるようになっています。
また、海外で利用する時の「国際ローミング設定」もできますが、海外でつかうなら海外用のレンタルWi-Fiか、現地で滞在日数分のSIMを購入して使った方がかなり安いのでおすすめです。
「かんたんメニュー」を使えば、ポケットWi-Fiを通じてインターネットに接続するための設定や、Wi-Fiルーター本体のパスワード設定が簡単に行えます。
ちなみに、Yahoo!Wi-Fiで603HWを注文すると最短翌日到着の上、SIMカードのセットもしておいてもらえるので届いてすぐにネットに繋げて使い始めることができます。
603HWは小型ですが、連続待ち受け8.5時間と優秀なバッテリー性能を誇ります。
朝充電をした状態でバッグの中に放り込んでおけば、夕方〜夜までは余裕で持ちますし、オフィスにいる時などWi-Fiが不要なときには電源をオフにしておけばさらにバッテリーは長持ちします。
電源オフの状態から電源を入れて立ち上げまで「わずか5秒」の高速起動端末なので、電源を切っておいてもいざ使いたいときにストレスになりません。
WiMAXとの電波強度と速度の比較(東京都某所)
所有しているWiMAXとYahoo!Wi-Fi。
どちらも良いところがあるのですが、速度面では実際どうなのか?実測で検証してみました。
こちらがWiMAXのスピードテスト結果。
混雑している時間帯などは速度が落ちる傾向にありますけど、それでも37Mbpsは非常に優秀です。
ここに書いてあるように、複数の端末を接続して高画質の動画を視聴しても問題ない速度です。
建物内では電波が入りにくい(場所によっては圏外になる可能性もあり)ですが、エリア内で電波が入っていれば、モバイルWi-Fiとしてはかなり高速な通信ができます。
ちなみに、上記の場所では電波が比較的弱い状態だったので、WiMAXの実測についての詳しいレポートも参考にご覧ください。
つづいてYahoo!Wi-Fi(603HW)の結果。
WiMAXと比べて低速の6.43Mbpsですが、接続しているスマホは全く問題なくインターネットに接続できましたし、動画もサクサク止まることなく見れます。
診断結果に書いてあるように、複数の端末を接続すると通信が遅くなる可能性があるものの、1台のスマホやタブレット、パソコンを接続して使う分には問題のない速度です。
建物内でも電波が強く、安定してこのくらいの速度が出るなら外出時のインターネット環境としては必要十分と言えるでしょう。
今回はこのような結果になりましたが、もちろん使用する場所や条件によっても結果は全く違うものになります。
WiMAXにもYahoo!Wi-Fiにも得意不得意がありますので、自分の使う場所や用途に応じて、ピッタリの選択肢を選ぶようにしてください。
Wi-Fiルーターは一度使うとなくてはならない存在と言えるほど便利ですよ。
詳しい比較記事もどうぞ
参考 pocket wifiの比較をしてわかった今買いのおすすめルーター
603HWは遅いという口コミについての考察
603hw
通信制限かかってへんのに通信速度遅い原因とかわかる人いてたりしますか😢— るーちゃん(瑠夏) (@msay_rrrrr) 2018年1月28日
ネット上で、603HWは遅いという口コミもそこそこあります。
私が思うところ、原因としては以下のパターンかと。
- 混雑している時間帯に使っている
- 混雑している場所(人の多い場所)で使っている
- エリアギリギリの電波の弱い場所で使っている
- 4GLTEを7GB使いきってしまった
混雑に強いとは言え、モバイルWi-Fiは光回線に比べれば混み合う時間帯や人の多い場所では弱いです。
どんな時間でも遅延なしで、サクサク快適にネットを楽しみたい!と思うなら、それは光回線を使った方が100倍ストレスなくインターネットを楽しめます。
603HWの通信が遅い原因として最も考えられるのが、プランのことを良く理解していないまま使っているというパターン。
上にも書きましたが、アドバンスモードのエリア外で通常モードに切り替えたことを忘れて7ギガを使いきってしまえば、その月はアドバンスモードも通信速度制限がかかります。
分かりやすく書けば、月のはじめの1日で4GLTEの方の電波を使って7ギガ分の動画を視聴したら、その月はずっと通信速度制限にかかるということ。
動画を観たり、データ容量の大きな通信をする時には、必ずアドバンスモードを使うことを忘れないようにしてください。
建物内で電波の強いモバイルWi-Fi603HWはアドバンスモードエリア内の人におすすめ
今回おすすめした603HWは、建物の中で電波が強いのでWiMAXが使えない場所でも使える可能性があります。
WiMAXも最新機種ではauの4GLTEに対応しているので、大抵の場所では使えるようになっていますが、月に7GBの制限があるためガッツリ使いたい人には不向きです。
あくまでサブとして、WiMAXの電波の届かない場所でサポート役として利用する電波と考えると丁度良いと思います。(それでも7ギガあれば通常のスマホ利用なら十分です)
使い放題+建物内で電波が強いWi-Fiを希望するなら、Yahoo!Wi-Fiの603HWがおすすめです。
ただし、記事内で説明した通り「アドバンスモード」を使えないと使い放題にはならないので、アドバンスモードのエリア内でさらにカフェなどの建物内の利用が多いなら、こちらの603HWがモバイルWi-Fi選びの最有力候補と言えるでしょう。
個人情報の入力は厳禁ですが、フリーWi-Fiスポットも上手に活用しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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